#26 ニューヨークから夢の続きへ

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(New York 38th Street)

 

 

こんにちは、THE PLACE店長の山本遊です。随分久しぶりのブログになります。ニューヨークのブログから次は何書こうかなーなんて想っていたら、恐ろしく長い時間が経ってしまった。(本当に長い時間だ…2016年はとっくの昔のことだ!)少しだけそれに繋がる僕の話。

 

僕は店長なんだけど、ワインのソムリエでもある。(多分あまり知られていない…)国内でも海外でもお店に行った時はワインのメニューに目を通すのは仕事柄しょうがないことだ。それはフランス一周(この話はまたいつかしたい)から始まりロンドン、ポートランド、ニューヨークでも同じだ。センスの良いお店ほど、ワインリストもセンスが良かった。(ポール・オースターの小説を想わせるんだ…)

 

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(Chelsea Market 75 9th Ave,NY)

 

 

 

恥ずかしながら知らないワインの方が多く、飲んでみたいワインが沢山オンリストされていた。ここで僕がワイングラスが似合う素敵な女性とレストランで食事をしてたらワインリストに載ってある気の利いたブルゴーニュやアメリカのワインをボトルで頼んでいたかも知れない。(そして僕の財布がパンパンに膨らむほどお札が入ってたらの話だが…)

 

話は戻り、僕は少し違和感を感じていた。日本では注目されていないワインが沢山オンリストされている、何故なんだろう…このワイン注文する人いるのかな…なんてワインもある。
どの店に行ってもワインリストを分厚いミステリー小説を読んでいるかの如く見ている僕に店員はいつも話してくる。
『ワインの仕事しているのか?』
『そうだよ、日本でソムリエをしてるんだ。』
『その資格は日本だけ有効なのか?』
『どうなんだろう…』
みたいな感じでいつも会話が終わる。というよりグローバルなワインの資格って何だろう?
この会話は今後僕の人生を大きく変えるキッカケになった。

 

 

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(Dom Perignon France-Champagne)

 

 

ロンドンに本拠があり世界のワイン業界で活躍できる人材を育成する世界最大のワイン教育機関WSET(Wine and Spirits Education Trust)の試験にチャレンジすることに決めた。ニューヨークから帰ってきて一週間後のことだった。

 

僕が受験したのは日本のソムリエの資格と同等と言われているLevel 3。半年間講義に通い毎日勉強し、去年10月に試験を受けた。結果が出るまで約2ヶ月あり、不合格も覚悟していた。それほど今までと考え方が違う問題ばかりが出題された。海外の壁は僕には厚くそして高く感じた。
結果が出たのは年の瀬のクリスマスだった…

 

 

 

 

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なんと合格していた。今まで沢山のことにチャレンジしてきたけどこんなに嬉しい日は無かった。これで海外に行った際、胸を張って言える。それほど沢山勉強した。半年間勉強最優先で沢山の人に迷惑を掛けたし、多くの犠牲があった。それを覚悟で挑んだ。最終的に皆に合格という恩返しが出来たと想っている。僕の両親は手を叩いて喜んでくれた。

 

 

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(Lincoln Center-The Metropolitan Opera)

 

 

そして僕は今、WSET最高学位のLevel 4 Diplomaに挑戦している。日本でこの資格を持っている人は現在25名程度、世界に8000人。6個のユニット(醸造学、スピリッツ、ワイン概論など)があり、2年間で取得を目指すロンドン本部が開講しているオンラインプログラムに登録。試験は現在東京でしか行われていない。(少なくとも6回は東京に試験を受けに行かなくてはならない。)

全て英語で最低週15時間の勉強が推薦されている。とんでもない資格に挑戦してしまった。世界は広い、急速にグローバル化する世の中で海外との仕事も視野に入れたい。出来れば今の仕事の延長線で。

 

 

そしてまだ続く、WSET Diplomaを取得している人だけが、世界にわずか340名しかまだいない、(日本在住の日本人は1人…)ワイン業界の最高峰の資格『Master of Wine』にチャレンジ出来る。

 

僕はこれを『夢』に設定することにした。出来るだけ不可能に近いことを『夢』にしたい。想像もつかない長い旅。結局それが僕の考える限り人の為になる。

 

 

 

この話は『ニューヨークに行ってから僕の人生が変わった』みたいな美談にはならない。

 

けど少し変な角度から僕の人生は変わってきている。とてもよく晴れた日に突然吹き出した強烈な嵐のように。
仕事と勉強を両立し毎日を楽しみ、自分のライフワークも楽しむ。こんな忙しい人生なら喜んで毎日走り続けようと僕は想う。

 

 

 

そして最後に一緒に働いてくれているスタッフに心からお礼を言いたい。皆の理解と協力無くしてこの『夢』は見つからなかった。

僕はまだまだ夢の中に居る。

 

yy

 

 

 

 

 

お店のBGMに完璧にハマっているイギリスのアーティスト『HONNE』。